遺伝子検査科
TOPICS
当施設では2020年6月より新型コロナウイルス核酸検出の検査の受託を開始し、2021年4月より遺伝子検査科を開設しました。
資格
・遺伝分析科学認定士 初級 2名取得
検査内容
- 新型コロナウイルス核酸検出:リアルタイムRT-PCR法
- マイコプラズマ:LAMP法
- 百日咳菌:LAMP法
リアルタイムPCR法とは・・・
PCR産物を蛍光標識して、サイクル毎にPCR産物量をリアルタイムにモニタリングするPCR法で、迅速性と定量性に優れた方法とされています。
鋳型がRNAの場合は特にRT-PCR法となり、逆転写が必要となります。
DNA増幅装置と分光蛍光光度計を一体化した装置を用います。
Ct値は任意の蛍光強度に達したサイクル数を表しています。
LAMP法とは・・・
PCR法と同様に、塩基配列を有するDNAもしくはRNAを増幅して検出する日本で開発された検査法であり、標的遺伝子の6つの領域に対する4種類のプライマーを用いるのが特徴です。
PCR法と異なり等温で反応が進みます。
業務の魅力
戸田中央メディカルケアグループ内の施設であることから関連病院・他職種との関りも多く、新型コロナウイルス核酸検出の検査を通して院内の感染対策に貢献してきました。
主に新型コロナウイルス核酸検出の検査のみでしたが、2023年4月より順次新規の検査項目を導入していきます。
また、がん領域に関わる遺伝子検査等へも業務を拡大していきたいと考えています。
検査室の規模はまだまだ小さいため、検査のみならず、早いうちから検査項目の新規導入やSOP作成等様々なことに関わることが出来、日々多くのことが学べる環境となっています。
正確かつ迅速な質の高い検査結果を提供するためスタッフ同士連携を取りながら業務に取り組んでいます。
検査機器の紹介
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▲コバス5800 システム
核酸の抽出、増幅、検出工程のすべてを全自動で行う機器です
1点で様々な項目を測定することが出来ます
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- ▲Quant Studio 5 Dx
リアルタイムPCR装置です
新型コロナウイルス核酸検出(主に唾液)に用いています
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▲Looamp EXIA
- リアルタイム濁度測定装置です
マイコプラズマ、百日咳菌の検査に用いています
作業風景写真