分析化学科
TOPICS
- 2級臨床検査士(臨床化学) 7名取得
- 2級臨床検査士(免疫血清学) 5名取得
- 心電図検定2級 4名取得
- 精度保証施設認証
検査の内容、業務の魅力
分析化学科は生化学検査、血清免疫検査、一般検査の3つの部署で構成されています。
検体前処理装置・搬送システムにより、検体の開栓・分注などの前処理工程が自動となり、業務効率化が図れる他、ヒューマンエラーやコンタミネーションのリスクを回避しています。また、生化学自動分析装置と搬送システムとの連結により検査前工程~検査工程の自動化が実現し、TAT時間短縮など顧客サービス向上に貢献しています。
生化学検査とは
血液を有形成分(赤血球、白血球、血小板など)や無形成分(血清)に分離し、血清中の物質を化学的に分析する検査です。
血液は全身のあらゆる組織を循環し、常に全身の健康状態を反映しているので生化学検査をすることで健康状態や病気の度合い、病気の場所を推定することができます。
例えば、AST、ALT、γ-GTPなどのように肝機能検査には欠かせないものや、尿素窒素、尿酸、クレアチニンのように腎機能検査では必ず行われるものもあります。これら複数の項目を組み合わせて総合的に判断する検査です。
日々の徹底した精度管理のもと、信頼性の高い検査結果報告に努めています。
主な検査内容
肝機能検査(AST、ALT、γ-GTP、T-Bil、D-Bil、など)
腎機能検査(CRE、BUN、24hCCRなど)
心機能検査(LDH、CK、BNPなど)
糖代謝検査(空腹時血糖、インスリンなど)
脂質検査 (T-Cho、TG、LDL-Cho、HDL-Choなど)
検査機器の紹介
JCA-BM8040GX
臨床化学自動分析装置JCA-BM8040GXは完全ランダムアクセス形シングルマルチユニットを連結したシステムで約50項目の生化学・免疫学的検査を行っています。TMGの医療機関や、健診、人間ドックなど数多くの検体を検査しています。
血清免疫検査とは
体の外からの侵入物である「抗原」(細菌やウィルスなど)に対して体内で抵抗する働きを「免疫」と呼び、この時に作られる物質が「抗体」と呼ばれます。免疫血清検査はこの抗原や抗体を調べる検査で、病気の感染の有無を調べられます。また微量な体内物質を測定するときもこの免疫検査が行われています。
主な検査内容
感染症検査(C型肝炎ウィルス、B型肝炎ウィルス、HIVウィルスなど)
免疫血清検査(ホルモン、腫瘍マーカー、アレルギーなど)
血液型検査(ABO,Rh)
検査機器の紹介
AIACL-2400
化学発光酵素免疫測定法(CLEIA法)で腫瘍マーカーやホルモンなどを測定しています。
Alinity i
化学発光免疫測定法(CLIA法)でC型肝炎ウィルス、B型肝炎ウィルス、HIVウィルスマーカーを測定しています。
一般検査とは
尿・便・体腔液・穿刺液など血液・組織を除く生体から得られる試料の定性・半定量検査などのスクリーニング検査や顕微鏡的検査を行っています。
主な検査内容
尿定性、尿沈渣、便潜血検査、便中ウィルス検査
髄液検査、穿刺液検査、関節液検査、精液検査、寄生虫検査、尿素呼気試験
検査機器の紹介
US2200
尿定性12項目が測定可能な尿試験紙自動識別分析装置です。
OCセンサーPLEDIA
大腸がんスクリーニング検査である便潜血の測定をしています。
業務の魅力
多くの検査項目を検査しており様々な検査症例を学べ、幅広い知識を身に付けられる環境にあります。また学会発表学会や勉強会へ積極的に参加するなど向上心に富んだ職員が多く活気に溢れています。
正確かつ迅速にデータを報告するため、職員同士連携をとりながら業務に取り組んでいます。
結婚・出産後も仕事を続けている技師が多く、安定した環境が整っているので女性技師が働きやすい職場です。